KIFA会長挨拶

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地域の活性化に国際交流を活かす

草津市国際交流協会

会長 南 啓次郎

今日、地域経済活性化の面から国際交流の推進は重要な鍵となっています。

従来の姉妹都市交流を踏まえ、多種多様な方向へと広がりを持つ中で、これから求められる国際交流の姿はどのようなものか、そのためにはどのような取り組みをすればいいのかを明確にしていく必要があるという事です。

まず自治体の国際交流の課題は「グローバル化に向けた対応策の必要性に迫られている」という事がベースにあります。ですから姉妹都市を提携して交流の在り方を考えるというような悠長な時代ではないと言う訳です。

国際交流の事業というのは大きく分けると「姉妹都市を含む外国都市との交流」と「市内に居住している外国人との交流」この二つになると思います。つまり国際化を進めることによって地域の活性化を促進し、外国人にとっても人権の守られた住みやすい街を作ることです。

本来地方における国際化のあるべき姿は市民の主体的な参加によるものであるはずですが、必ずしもそうはなっていないのが現実です。それは活動・事業の領域が不明瞭であったり、自治体と協会との役割分担が曖昧であったことから、人材や財源が不足し市民との協働ネットワーク形成が遅れてしまったからです。

「国際交流」と言うのは自治体の他の仕事と違って法律があるわけでもなく、フリーハンドでいろいろできるわけです。

逆に行政からすると何のマニュアルもなくガイドラインも無いので難しいかもしれませんが、いろいろなものの可能性を追求すると実は「国際交流」はもの凄くポテンシャルが高いものになります。

今後の課題は戦略的な国際交流を行う事です。

国際交流の各事業を地域の独自性、或いは自治を維持、発展させる課題と位置づけ総合的な観点からのグランドデザインを描くという事が大切です。

いずれにしても国際交流の主役は「人」です。地方の社会を豊かにするため市民協働のネットワークを形成し市民参加の国際交流を目指していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い致します。

結びに市民の皆様のご理解と参加を心よりお願いし、ご挨拶とさせいて頂きます。